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優勝は佐々木保とギィタップ。ベスト・コンディション賞もギィタップ。
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■日本におけるパーフェクトなライド |
【翻訳】
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日本におけるパーフェクトなライド
本当に、それはパーフェクトなライドだった。雨がちで不安定な天候が続いた後、大会当日は夜明けとともに明るい青空が広がり、ライドに快適な気温となった。これ以上の気候は望めまい!全ての準備作業は、スムーズでエキサイティングなイベントが実現したことで報われた。食事、ミーティング、賞、トレイル、大会前のシンポジウム、成田空港から北軽井沢の小さな町への獣医や役員の移動・・・すべてが「言うことなし」だった。完走率もかなり高かった。18人スタートして10人が完走した。ハードなコースだったにもかかわらず(あるいは、ハードなコースゆえに)。まるでアメリカにいるような大会進行だった。蓮見さんが4つのテヴィス・バックルを持ち「本当のエンデュランス」というものをわかっていることが、その理由の一つだろう。ライダーたちは自分のなすべきことをした。優勝というプレッシャーはあまりなかった。完走こそが偉業なのだということを皆がよくわかっていた。
私が今までに世界中で見てきた大会と比較しても、今大会は「世界レベルの」大会と呼べるものだ。多くの人々が信じられないほどの働きをした。運営本部役員もボランティアも、地元の人も東京から駆けつけた人も(蓮見さんは自分の出版社から社員を連れてきてスタッフの一員としていた!)、来日した役員や獣医も・・・全員のあいだに、真摯に努力しよう、100%の力を出そう、という気持ちがみなぎっていた。
今大会のメイン・スポンサーはジョーバ・ライド、ナショナルが開発した馬型ロボットのトレーニング・マシンだった。ベトチェック・エリアの近くにブースが設置され、試乗用に数台のユニットが置かれていた。まるでメリーゴーランドのような楽しい雰囲気だ。その小さな馬ロボットたちには、一日中誰かが乗っていた。日本で現在、人気急上昇中のようで、実を言えば私も欲しい!おなかや腰や脚に、すごく効く。ライドしながらパソコンのキーボードだって打てるかも、と私はひそかに考えている。
NTT DoCoMo(携帯電話の会社)製のライダー追跡装置は見事だった。私の知る限りでは、この種のもののベストだ。全ライダーは、ナショナル製のGPS追跡機能付きGSM携帯電話を身に付けている。DoCoMoの技術者が数人、コンピュータやソフトウエアを用意してオフィスに待機し、大きなスクリーンのコースマップ上に追跡結果を投影している。いつ何時でも、全ライダーの位置を正確に知ることができる。役員もクルーも、全員が、常時、レースがどんなふうに展開しているかを知っていた。いつライダーが入ってきそうか、いつライダーがベトチェック・ポイントを通過したか、などなど。なんとすばらしい!
私は日本の他のライドに来たことはないが、どの大会もいい結果を出していることは、多くの人から聞いている。日本の北部にある島、北海道在住の非常に熱心なグループが日本初のエンデュランス・ライドを開催した。それ以来多くの大会が開かれ、全国大会も開催されている。彼らも皆この大会に来ていた。自分の馬を連れた人も連れて来なかった人も(馬はフェリーで運ばねばならないから)。ライダーとして、クルーとして、サポーターとして。
「来年は…」という言葉をよく聞いた。このライドは続いていくのだ!
(ステフ)
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