ナショナルJOBA Ride 照月湖CEI 160kmエンデュランス馬術大会
■トピックス
20130925
苛酷な9月大会―――気象条件、コース、厳しいCEI獣医の目―――
9月13日、台風18号が日本列島を直撃のニュースが流れる中、全頭獣医検査を通過、CEI2*参加6人馬、JEF120km1人馬、CEI1*2人馬、JEF80km3人馬、60kmトレーニングライド1人馬、40km6人馬、20km2人馬、合計21人馬の参加。
湿度と摂氏の気温を足した数値が80を超えるとエンデュランス競技にとっては危険領域に入ると言われている中、この日は、スタート時点から80に迫る数値を示しており、参加者は皆緊張した面持ちだ。高い数値の中で、風がほとんど吹かず、苛酷な気象条件の大会であった。苛酷さは距離が増え、走行時間が長くなるほど高くなる。午前10時前には、数値は100を突破してしまった。
CEI2*参加の6人馬は、第1レグで2人馬が跛行失権。午前11時20分前後に到着した人馬のうち、1人馬が代謝異常で失権、北池・シスコ号組は獣医検査を通過したにもかかわらず、馬が異常に疲れているのでライダー判断で棄権を選択。JEF120km参加していた元吉・ファウスト号組も異常な疲れから歩様が定まらず、跛行失権となる。最終結果表には代謝異常と記録されている。これらの馬の代謝異常による失権は治療の必要もない軽度な、一時的なものと判断されている。
残った2人馬、さすがにカメオ号の娘の花子号は強い、この異常な気象条件の中で、時速10km以上をキープして完走した。残る1人馬は、最終レグを完走したものの代謝異常で失権という厳しい獣医の判定だ。分かってはいるがCEIの獣医の目は鋭い。本当に僅かな跛行、疲労も見逃さず、失権の判断を下す。
今大会のCEI2*参加馬の完走は1頭だけの結果は、1)異常な気象条件、2)アップダウンの厳しい緑濃い湿度満載のコース状況、3)CEI獣医の厳しく、鋭い判定の3点によるものだ。アラビアン・ホース・ランチでは、人馬のステップアップのために毎月の大会開催を頑張っているので、気候条件による日時の選択肢が少なくなり、今回のような厳しい気象条件の日に大会を運営せざるを得なくなるのも致し方ないだろう。
1*80kmは、人馬の調整のために参加した2人馬で完走。
特記すべきことは、2位で完走、1位との走行時間が20分以上差の付いた山崎・バンディット号のBC賞受賞だ。
JEF参加の3人馬は1人馬が2レグで代謝異常により失権、北村・咲亜紗号組が時速10kmで完走、BC賞も受賞。時速9.9kmで完走した花村・ティッカーテープ号組のベテラン馬ティック(愛称)号は馬齢21歳のお年寄り、この厳しい条件の中、本当によく頑張ってくれた。
さらに二つ目に特記すべきことは、60km以下トレーニングライドに参加した9人馬すべての完走だ。


照月湖エンデュランス馬術大会9月結果表
3回連続120km優勝の小森ライダー
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