ナショナルJOBA Ride 照月湖CEI 160kmエンデュランス馬術大会
■トピックス
20070710
照月湖CEI☆☆☆160kmエンデュランス馬術大会を終えて
大会当日も天候に恵まれ、けが人も、事故もなく、無事に大会を終了することができました。大会当日は、近隣からの見学者が予期せぬほど多く、近隣の方々の興味の深さを改めて実感しました。
又、本大会は多くのマスメディアでも取り上げていただき、所期の目的である日本におけるエンデュランスの普及に大きな貢献ができたことは、とても喜ばしいことであると思っています。

アラビアン・ホースランチからは、ランチ所属のライダー6名に加えて、海外の招待選手3名への騎乗馬の提供をし、高鳥勉ライダーの騎乗馬サツキが怪我のために代わりの馬アイマの提供により、都合10頭が大会に参加いたしました。競技結果は、皆様、HPの速報、又、エンデュランスネットの記事の翻訳などでご存知のことと思いますが、この大会のまとめとして、優勝馬ギタップに騎乗した佐々木保ライダーの参加レポートが要を得ていて、適切であると判断し、このレポートを公開いたします。

写真は、ジャパン スポーツ様の撮影になるものですが、トレイルの中など、興味深い写真がありますので、添付いたします。

最後に、愛馬アランの大会参加のために遠く北海道からはるばる自ら馬運車を運転し、駆けつけてくださった(残念ながら、長距離の馬運の負担は本当に馬に大きいことを知らされる結果となってしまい、大会前の獣医検査でアランは失権となってしまった。)三浦ライダーのメールの一部を紹介したい。全人馬の完走という、我々大会本部がひたすら心がけていた真意を捉えていただけて、本当に嬉しく思っています。

今回の大会の開催、そしてご成功、誠におめでとうございます。 馬と人に細かいところまで配慮が行き届いた設営、全人馬の完走を全ての人が願っている温かい雰囲気、そして160kmというエンデュランスの過酷さを思い知らされた競技の全容。素晴らしい経験をさせていただきました。




照月湖CEI☆☆☆160Kmエンデュランス馬術大会
ギィタップ&佐々木 参加レポート 2007,6,16(土)〜17(日)

6月15日(金)
コース整備のため湯沢への移動は廣瀬、ベットチェックは西山にやってもらった。異常なしで一安心。
6月16日(土)
スタート20分前より騎乗し常歩メインでストレッチ運動、約束事の確認を行う。
1レグスタート直後、後から来る馬たちにギタップが気をとられ体を硬くし歩様が乱れやすかった。湯沢内を走行中どーにか折り合いが付き川を渡って場内に入った辺りでは手の内に入った。場内の給水Pのヘイにブルーシートがかかっていたのでそれを取り外している内に先頭集団から遅れをとってしまった・・・。
湖畔を走行中からホール夫妻に追いつき残りの1レグはほぼ一緒に走行した。ベットチェックは問題なし。
2レグスタート前、佐藤藍子さん用の馬の健康手帳(赤城RS)の件で電話をしていたら5分ほどスタートが遅れてしまった・・・。南木山の給水Pで第2グループ(アティナ、ポニーB、ファウスト、アイディール)に追いついた。ここまでの登りはかなりきつい為、ギタップは良く水を飲んでいた。が水桶(タル)が2個しか置いていなかった為、石田氏に連絡し場内の給水Pから3個ほど補充するように電話でお願いした。その先の急な登りでは常歩にするなどし2グループ内の他の馬たちにペースを合わせ、折り返し地点まで行った。途中先頭グループと擦れ違ったが皆元気そうでハイタッチを数名とこなした。下りではアティナのペースが私の希望するペースよりやや早かったため、ついていかずにマイペースで降り他の馬たちもついて来ていた。ゴール後、下りが長かった為、前肢のみ水で冷やした。ベットチェックは心拍52〜60、粘膜B、毛細血管再充満2、皮膚つまみ復元2がついていた。ベットチェックでは大きな問題は無かったがクルーエリアで引き馬中2回ほど躓きがあったため、馬のバランスが前気味になっているのかと感じた。ここまでほぼ速歩と常歩の走行で、また下りが長かったことが原因と考えた。
3レグからは急な登りは引き馬(常歩)し、馬も程よく疲れてきたのでハミを外し鞍に取り付けた。道草が増えたが良しとした。南木山内で引き馬されている勝太郎と常歩しているアティナに追いついた。南木山の給水PではポニーB、ファウスト、アイディールが追いついてきたが騎乗のまま急な登りを上がってきたので人馬ともに疲れが見えていた。その後はアティナ率いる2グループとなり折り返し地点少し前で先頭グループに追いついた。人馬ともに休んだ後、ギタップはハミを外していたため、下りで前に馬がいるとコントロールしずらいと思い、先頭で折り返した。折り返し地点からは少し登りがあり速歩の伸びがなく駈歩になりたがったのでそのままゆっくりな駈歩で下りになるまで走行した。下りはゆっくりな速歩でおり、フラット部とゆるい登りの条件の良いところでは300~350m/分程度の駈歩も入れた。ベットチェックは腸音と皮膚つまみ復元でBが付いたが水も良く飲み、食欲も十分だったのであまり気にしなかった。歩様の移行が多くなりバランスが改善され躓きが無くなったように思えた。
4レグでは13時間20分のタイムも意識し始めたが、急な登りが続くので、急な登りではギタップが無駄に疲れないよう引き馬(常歩)し、条件の良いところでは駈歩を増やした。暑かった時間帯のせいかベットチェックで腸音と皮膚つまみ復元でCが付いたが、1時間の強制休止中、良く草を食べていた。
5レグも4レグと同じ様に騎乗し、ややペースを上げ、暗くなる6レグに向け、タイム的に貯金したかったが、ちょうど普段の夕飼の時間帯のせいか道草が増え、平均時速は0.2km遅くなっていた。川を上がってからゲート近くまで速歩したため競技場に入ってからは引き馬でゴールを切った。ベットチェックで心拍が52〜62でクリアし腸音は1になっていた。
6レグでは13時間20分でゴールするには約1時間40分で走り終えなくてはいけない状況だった。1レグでは約1時間半でゴールしていたので、暗いことを考慮したらかなり飛ばしていく必要があると思った。駈歩でスタートしたが競技場内真っ暗でコースが分からずすぐに速歩にした。湯沢に入ってから石田氏に電話し競技場内もケミ蛍を置くようにお願いした。湯沢、場内の山、川、下り以外はほぼ300~350m/分の駈歩で走行した。スタート後、馬が暗さに慣れるまで速歩でも心拍が160前後だったが、慣れれば120〜130くらいに落着いた。止まって道草をしていると涼しいせいもあり心拍も100以下にすぐ落ちる状態で、ギタップの力を実感した。ランチ上の放牧場から川に行くまで休まず下り以外は駈歩だった為か川に到着したときには僅かに痙攣していたが水を飲み草を食べ痙攣はなくなった。最後のマウンテンの登りで今まで引き馬で登っていたが騎乗したまま常歩で登った。その後も良く動いてくれ、マウンテンを降りてからタイムリミットまで20分近くあったため一安心した。残りはちょっとずつ道草しながら最終のゴールを目指した。ベットチェックでは腸音でBがついたが他はA又はA―で完走となった。走行時間は13時間12分30秒で平均時速は12.1kmだった。
一休みした後、クルーの渡辺さんが朝まで1時間おきに20分の引き馬をしてくれBCもとることができた。
蓮見さんをはじめクルーの渡辺さん、他皆様のおかげでよい経験をさせていただきました。ありがとうございました。最後まで食欲旺盛だったギタップの力に感謝します。

早朝の川渡り 高鳥・アイマ、蓮見・カリーム、安永・マキナ、遠藤・ポニーボーイ マキナと安永、右はティックとボブ・サンプル(マキナとティックは父親が同じ兄・妹)
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体をほぐしている佐々木、後ろはアン・ホールとアティナ 夕闇迫る第4レグ 照月湖畔走行中の佐々木・ギタップ 照月湖3周が飽きてきた安永とまじめに走るマキナ
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暗闇の中の一人旅で1位ゴール 最終獣医検査中のギタップ 獣医検査通過後のギタップ
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左からクルー渡辺、オーナー蓮見、ギタップ号、ライダー佐々木保、クルー佐々木彩妃
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