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2016年06月22日 |
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2016年WEC参加取りやめについて
2016年12月中旬に開催が予定されていた2016年ドバイWECは、ドバイでの競技会がFEIによって開催が認められなくなり、中止となってしまいました。
5月18日に2016年WEC会場として3都市が名乗りを上げました。 スロバキアSamorin市9月16-18日 フランスFontainebleau市 10月15日 イタリアSan Rossore市10月13日〜16日 です。
開催都市の決定は1ヵ月後の6月中旬発表ということで、この6月16日にスロバキア国のSamorin市に決定しました。 会期は9月15日から18日、競技日は17日になるようです。
ここで問題になるのが日本固有の問題です。 エンデュランス競技に限って規定されている海外競技参加馬の60日間海外留置期間といった問題があります。60日以上海外に留め置かなければならないという規定です。 4から5頭の馬を60日以上預ける場所を探さなければいけません。 日本での検疫1週間プラス60日間ということは、スロバキアでの9月17日競技日ということですから、7月7日には馬を預ける場所を決定し、人馬を送り出す必要があります。 留め置く必要があるわけですから、馬を現地の気候に慣らし、現地でもトレーニングをすることになります。 決定から3週間で送り出しの準備をすることは、不可能な状態です。しかも今回の会場国での交渉は英語圏ではないという問題があります。 前回のノルマンジーの大会では、英語が通じるといった要件を重視し、開催地から遠方の場所を選ばざるを得なかったといった問題もありました。
更に開催時期の問題があります。12月中旬と考え、CoC取得のために傷ついた馬のリハビリを懸命に行ってきましたが、これが3ヶ月早くなると万全の調子の馬の派遣ができるのかどうか不安が残ります。
現在の不安定な世界情勢を考えると、アラブではなくヨーロッパであっても、かなり危険でリスキーな場所であると考えざるを得ません。
以上、このまま参加を決定しても、いろいろなトラブルが予測される、成果を期待できない、馬が更に傷つくなど不安材料が目白押しです。 ここは一歩引いて、2018年カナダWEGに絞って、慎重な準備を進めたいと考えます。 それまでには60日間留置検疫規定の撤廃・緩和も期待できるのではないかと考えます(現在、日馬連に対し、この規定の撤廃・緩和についての農林水産省との交渉を要請しています)。
以上、CoCを取得された皆様において、参加取りやめの決定について、御理解をいただければ幸いです。
2016年6月17日
アラビアン・ホース・ランチ 代表 蓮見清一 NPO法人 日本エンデュランス振興協会 監事 蓮見明美
2016スロバキアWECについて(WEC参加取りやめの日馬連への報告と要請) |
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