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| 2011年11月07日 |
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「日本のエンデュランスについて」ジョン・スティーヴンス氏の記事
日本のエンデュランス:類似と差異 by ジョン・スティーヴンス
日本の群馬県北軽井沢近郊でおこなわれた照月湖エンデュランス大会のスタートを見ていると、米国やカナダのライドととてもよく似ているので、地球半周という実際の距離よりも、ずっと近くに感じてしまう。 米国やカナダで開かれる多くのライドと同様に、スタートは熱気に包まれている。果敢にコースを攻めようとする馬の興奮と、それに劣らぬライダーの興奮(そこには途中で振り落とされないかという心配もあるが)、周りを取り囲みながら「トレイルが開かれる」瞬間を待つボランティアの興奮、そして、家族や友人に激励の言葉を投げかけるクルーの興奮が、スタート地点に満ちている。 私は、幸運にも二度にわたり、日本に赴いて照月湖エンデュランス・ライドのFEI役員として働くことができた。照月湖大会は、米国やカナダの大会と同じように、複数の公認を得たライドで、(AERCにあたる)全国大会であると同時にFEIライドである。これらの大会を開催しているのは、The Japanese Endurance Rider Support Associationである。 我々を招いてくれたのは、蓮見清一氏で、多くのAERCメンバーにはもうすっかりおなじみのライダーである。現在蓮見氏は、AERCで総計1,455マイルの走行距離を記録し、7回のテヴィス・カップ・ライド完走を果たしている(スタートしたテヴィスすべてで完走しているのだ)。 米国から渡日した我々役員グループと獣医団は、愛すべき「ヤグチ」こと矢口清隆氏から、心づくしのもてなしを受けた。しかしまったく、彼には難題が待ち構えていたのである! それはいわゆる「猫を群れに集める」作業、すなわち不可能な仕事だった。我々は全員日本語が話せない(たぶんそれだけでトラブルの種だろう)。東京の下町(だと思われる場所)で、どこに向かっているか、我々のほとんどはわかっていなかった。だから、醤油なしのモチになってしまったのだ(詳しくはヤグチに聞いてほしい)。 日本の写真というと、たいていは、東京のざわめきやせわしさ、あるいは日本庭園の穏やかさを表したものだ。しかし、東京の北西の山地に向かい、長野(1998年冬季オリンピックの開催地)あたりに旅をすると、そういった光景ではなくなる。豊かな葉むらを茂らせた松の木々に囲まれ、道は曲がりくねりながら次第に細くなっていく。休暇に訪れれば、都会生活ははるか彼方に消え去る。 この地のエンデュランス・トレイルは、北アメリカで我々が騎乗する道と、大きく異なるわけではない。違うのは、道幅や日差しの強さや足場だが、それは北アメリカでの各地の大会がそれぞれ異なるのと同じである。ただ、正直に言うと、ここ以外のトレイルで、「脳」(文字通りの意味で)のようなものを見たことはない。この「脳」は、複雑に入り組んだトレイルのことだが、ひとたびコースに入れば、トレイルに張られたロープに導かれて、道に迷うことはないが、まるで迷路のようで、脳の曲がりくねって折り重なった様子に似ているのだ。 トレイルのこの部分では、スマートな騎乗が必要だ。スピードを抑え、次々に直面するターンのことを考えて、人と馬が常に中央にいるようにしなければならない。でないと怪我の危険がある。足場は全般に良好である。だが、自分が今いる場所が火山地帯であり岩があるかもしれない、ということは頭に留めておかねばならない。気温は、北アメリカと同じように、その時々で変わる。冷たい雨のこともあれば暑くて乾いていることもある。 標高差はさほど大きくないが、アップダウンが絶え間なくあるので、馬もライダーも気が抜けない。木が茂っているので、ありがたいことにトレイルの多くの部分では日射しがさえぎられている。 ベト・チェック・エリアは、北アメリカのものと非常によく似ている。 アライバル・タイマー、クルー・エリアに向かうクルーたち、脈拍タイマー、ベテランの獣医が待機していて完璧なトロットアウト・レーン、アウト・タイマー、そして、ライダーを待ち構えるボランティアたちの途切れることのない流れ。ライダーが入ってくると、クルーがチームのもとへ降りていくが、ここが異なる点のひとつである。クルーの声は抑えられていて、外はまったく静かだ。なにか聞こえても、それはたいてい小さな笑い声で、声を荒らげたりする人はいない。我々は全員、ここから学ぶことがあるはずだ・・・落ち着いて、一息つこうではないか。 日本では、北アメリカのように家の周りで草をはむ「バックヤード・ホース」は見られない。馬、そして馬用トレーラーは、かなり贅沢なものだ。ほとんどの馬は、馬用のバン(horse van)や幌をかぶせた大型トラックで到着する。長距離ライドに出場する馬のほとんどはアラブ種で、少し短めの距離に出る馬の多くは、地元で「ドサンコ」と呼ばれる北海道原産のポニーである。この頑丈なポニーは、平均体高が12〜13ハンド、一部は足並みを訓練されており、例外なく素晴らしい気質を備えている。 私は、自分の愛するスポーツを楽しみながら外国を旅してきた幸運な人間である。私の海外渡航経験のほとんどは、審判員を務めるためかアメリカ・チームのメンバーとしてのものだが、その都度、馬やトレイルやエンデュランスに対する愛に変わりがないことを身をもって感じてきた。日本のライドで仕事をしながら、他のどこよりもはるかに多くのことを学んだことをここに認めざるを得ない。おそらくそれは、日本のライドが、我々すべてが愛してやまないAERCライドに非常に近いものだからだろう。
Endurance in Japan : same and different (原文で読めます)> |
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