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20111020
テヴィス
8の8と2の2

うれしいお知らせです。今年のTEVIS CUP挑戦の日本人二人はアラビアン・ホース・ランチの二人で、タイトルどおり、蓮見清一は8回挑戦して8回完走、北池ひろみは2回挑戦して2回完走です。

今年の世界的な異常気象の影響で、出発地点近辺に積雪が残っているため、夏の満月の一夜ではなく10月まで延期されていた。皮肉なことに、雪のために延期したのに、大会直前になって今までにない寒波と降雪の影響でコース変更を余儀なくされた。出発地点のロビーパークの降雪プラス積雪と凍ったトレイルに関して度重なる協議が行われ、大会前々日に、出発地点の変更が発表された。出発地点をゴール地点のオーバーンにして、フォレスト・ヒルの先チキン・フォークからゴーマン・ランチ・ロードで折り返すコースが発表され、トラベル型であったコースがフォレスト・ヒルの先で折り返すコースとなり、ライダーを追いかけて移動していたクルーにとっては、ずいぶん楽なコースとなった。

金曜日の獣医検査は今まではウイニング・ランに使われていたゴール地点のマッキャン・スタジアムで行われた。獣医さんたちがミーティングを終えて記念撮影をしていたので、私も勝手にカメラマンとして参加し、撮影(写真1)。獣医検査を終え、パス後、ほっと安心の馬のオーナー、ティンカーさんと蓮見(写真2)。

大会はゴール地点から別道を辿ってノー・ハンズ・ブリッジでトレイルに合流するルートからスタート。今年の画期的な出来事としては、アメリカ川横断(リバー・クロッシング)が朝のうちになるので、写真があることです。
蓮見の川渡りの写真(写真3の1〜6)と北池の川渡りの写真(写真4の1〜6)です。どちらもプロのカメラマンが撮影したものです。比較してわかるのは、北池の渡った地点のほうが深いようで、馬の胸あたりまで水に浸かっています。夜は、渡るべき地点にロープにつけたグロースティックが光っているようですが、朝のうちは目印がないので、北池さんはより深い地点で川渡りをしてしまったようです。
川渡りを終えて二人とも元気な様子で、フォレスト・ヒルに向かって進んでゆきます。(写真5と写真6)。
一方フォレスト・ヒルでは従来どおり白板に進行状況が掲示されています。(写真7)これによると、蓮見は9位でフォレスト・ヒルに入ってくるようです。トップから蓮見までの入ってくる状況をビデオでご覧ください。(動画1)この後、蓮見の騎乗した馬ラッキーの心拍の落ち方が極端に悪く、蓮見は困惑してしまいます。クルーイングの仕方も馬のオーナーと意見が合わず、結果的に9位だった順位が強制休止時間後に出発したときの順位が15位と我々では考えられない結果になってしまいました。今までは、10位で入ってきても、クルーイングの手際のよさで7位くらいまで順位を上げてきたにもかかわらず、こうした結果です。ここで蓮見は、ベスト5に入ろうとの考え方を変えて、完走に照準を当てる、ことに方針を転換しました。
フォレスト・ヒルでは、獣医検査を受ける馬が多すぎ、大混乱となっていました。その様子はビデオでごらんいただけます。(動画2)獣医さんが照月湖の大会でもおなじみのトムリンソン獣医です。茶目っ気たっぷりの彼が“OK, you must go!”と言ってくれたのが印象的な言葉でした。

フォレスト・ヒルを出発してチキン・フォークからゴーマン・ランチ・ロードを折り返して、再びチキン・フォークに行き、ここでゲート・アンド・ゴーの検査です。ここでも心拍の落ちが悪く、いくら水をかけてもなかなか心拍が落ちないといった状態だったので、この後、15分間馬を休養させたそうです。 同じころ検査を受けたライダーからの情報で、もうすぐ来るはずだと知らされ、いくら待っても来ないので「もしや、コースアウトか」と心配していたら、きちんと戻ってきました(動画3)。ここで、15分馬に休息を与えたことは次につながる重要な判断だったと思います。

完走狙いの蓮見は、かなり後から再スタートを切るハル・ホールと待ち合わせるべくゆっくりとゆくことを約束しまだ明るい午後4時22分に再スタートを切りました。(動画4、フォレスト・ヒルからの2回目の出発風景)

午後11時15分マッキャン・スタジアムに帰ってきました(動画5)。ハルは元気に速足で周囲を回っています。一方蓮見はスタジアム入り口で下を見て本当にゆっくりとしています。心拍計を見ています。ウイニング・ランの最中も気持ちはすべて心拍計に集中していることがわかります。これは、ゴール後の獣医検査の規定時間内に心拍が落ちるかどうかを気にしているようです。困ったことに、ラッキーははじめてのTEVISですから疲れているのはわかるのですが、長い時間常足でも心拍が落ちないといった不思議な症状を示していたようです。制限時間を目いっぱい使って心拍を落とし、最終獣医検査に臨みました(動画6)。
クルーとして日本の大会でもおなじみのテレサ・クロスが付き添っています。彼女はオーナーのティンカーさんの友人のようですし、照月湖の大会のファンですから、当然かもしれません。ここでウイニング・ランの蓮見ライダーの写真(写真8)と北池ライダーの写真(写真9)を紹介します。北池ライダーの浮かない顔は、まだこれから最終獣医検査があるのに、ウイニング・ランなんかしたくない、と考えていたそうです。本当にごもっともです。二人は、最終獣医検査もパスしましたが、ここで落ちた人馬が数多くいました。たとえば、蓮見はゴールしたときは38位でしたが、最終順位は32位です。おなじみのライダーがパスできませんでした。カメオの元オーナーのポテトも然りです。
完走が本当にうれしそうなハル・ホールと蓮見清一のビデオです。(動画7
蓮見の8回挑戦8回完走(8の8)の理由は、最初にフォレスト・ヒルに入ってきて、馬の心拍の落ちが悪いことを実感したとき、トップ・ファイブを狙わずに初めてTEVISに挑戦する馬を完走させてやろうと方針を変更したことが完走の大きな要因につながっています。やはり、戦略的に考えなければ、この完走はなかったでしょう。

翌日の表彰式の模様です。今年は、WSTFの本部も資金集めに奔走したようで、ずいぶんにぎやかな表彰式でした。
まずはトレイル保存の寄付をした人々に感謝状の贈呈式。その後、TEVISバックル10個獲得者の表彰。3人の該当者がいて、最初の一人がコニー・クリーチです。コニーは照月湖の大会役員で、皆様おなじみの方です。しかも、今回は昔ながらの知り合いの北池さんと同行して、二人とも完走しました。(写真10の1〜2)
次はジュニア・ライダーの育成に貢献しているロクサーヌ夫人のジュニアの完走者の紹介。(写真11の1〜2)
続いてインターナショナル・ライダーの紹介です。言ってみれば海外のライダーの紹介ですね。カナダ人も含まれているから不思議な感じです。日本人が二人、アラブ人が4〜5名と、今年はアラブ人がずいぶん多かったです。(写真12の1〜2)

漸く完走したライダーへのバックル贈呈が始まります。今年は完走率が65%と高く、123名が完走。このため恒例の黄色のカーネーションの本数が足りなく、女性ライダーだけに進呈となりました。
バックルを受け取る北池ライダー(写真13)
バックルを受け取る蓮見ライダーとハル・ホール(写真14の1〜2)
尚、蓮見は8回挑戦して8回完走。これはバーバラ・ホワイトさんが持つ10回連続完走に続く記録です。もちろん、蓮見は10回連続完走を目指していますが、ハル・ホールは今回のバックル獲得が28個目ですので、蓮見の10回連続完走と、ハルのバックル30個獲得の年が同じになるだろう、来年の完走はもちろん、再来年を二人にとって記念となる完走を目指して頑張ろうということになりました。

このあと、トップテンの人馬の入場と紹介です。最後に優勝したジェレミー・アーノルズと馬のリバー・ワッチ(愛称マーベル)です。(写真15)ジェレミーは3回優勝ですから、強いです。ジェレミーの奥さんのヘザーは、アラブ人を案内し完走させています。
マーベルがハギンズ・カップを獲得。ジェレミーは本当にうれしそうです。今まで、ハギンズ・カップはなかなか受賞できませんでしたから(動画8

授賞式終了後、早速バックルをつけた北池ライダーとお友達です。(写真16)


番号の後にMがついたのは、ビデオ映像です。右側のAHR動画に紹介してありますので、ご参照ください。

最後に付記しておきたいことがあります。
北池さんの2回のTEVIS挑戦は、すべて彼女一人の努力と人的ルートで行っています。
特に、今回については、同じランチからの出場ですので、蓮見に馬を紹介してもらったと誤解されている方がおられるようで、訂正したいと思いここに付記します。
彼女は初回にTEVIS挑戦をした馬を、また今回もお借りして、早めに渡米し、自ら調教、状態の判断・ケアーを行い、馬運までも自ら行っていますことをここにお知らせします。

写真1:獣医さんたちの記念写真(中央はジェイミー・カー獣医) 写真2:ラッキーのオーナーのティンカーさんと蓮見 写真3の1:蓮見の川渡り
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写真3の2:蓮見の川渡り 写真3の3:蓮見の川渡り 写真3の4:蓮見の川渡り
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写真3の5:蓮見の川渡り 写真3の6:蓮見の川渡り 写真4の1:北池の川渡り
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写真4の2:北池の川渡り 写真4の3:北池の川渡り 写真4の4:北池の川渡り
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写真5:走行中の蓮見 写真6:走行中の北池 写真7:フォレスト・ヒルの掲示板(25番が蓮見のライダー番号です)
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写真8:蓮見のフィニッシュ風景 写真9:北池のフィニッシュ風景 写真10の1:10個のバックル獲得のコニー・クリーチ。金髪の女性がバーバラ・ホワイトさん。彼女のバックル獲得数は31個。
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写真10の2:10個のバックル獲得のコニー・クリーチ。金髪の女性がバーバラ・ホワイトさん。彼女のバックル獲得数は31個。 写真11の1:ジュニア・ライダー育成のロクサーヌ夫人と完走したジュニア・ライダー。 写真11の2:ジュニア・ライダー育成のロクサーヌ夫人と完走したジュニア・ライダー。
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写真12の1:海外のライダー紹介。 写真12の2:海外のライダー紹介。 写真13:バックルを受け取る北池ライダー
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写真14の1:バックルを受け取る蓮見ライダー 写真14の2:バックルを受け取るハル・ホール・ライダー 写真15:優勝のジェレミーとリバー・ワッチ
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写真16:バックルをつけた北池ライダーとお友達
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